【紹介】季刊「ピープルズ・プラン84号」《特集》 〈天皇教〉国家が露出してきた――象徴(人間)天皇が、なぜ〈神〉にならなければいけないのか?

ピープルズ・プラン研究所の機関誌。天皇制に関する特集号が出ました。

反天連界隈の人たちがたくさん登場しています。



2019年4月26日発行

   定価1300円+税
   A5版152ページ
   発行・ピープルズ・プラン研究所
   発売・現代企画室

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【現場から】

◆ユニクロ下請け工場の労働者の実態―― インドネシアのジャバ・ガーミンド工場の労働者を訪ねて (大野旭美)

◆示された「辺野古基地建設反対」の民意――県民投票をどのように受けとめるのか(中村利也)

◆3.1独立運動100周年キャンペーン―植民地主義を生産し、挑戦半島の平和への動きを支持しよう(渡辺健樹)

【いまを読み解く】

◆徳仁に引き継がれる戦争責任の追及を――メディア主導の総翼賛化に抗して (中嶋啓明)

◆消費増税対策と軍拡で100兆円突破 ――19年度政府予算のオモテとウラ(白川真澄)

◆竹田会長の贈賄疑惑で自滅したJOC(谷口源太郎)

《特集》 〈天皇教〉国家が露出してきた――象徴(人間)天皇が、なぜ〈神〉にならなければいけないのか?

特集にあたって―象徴(人間)天皇が、なぜ〈神〉にならなければいけないのか?(天野恵一)

◆座談会:〈天皇教〉と違憲訴訟(辻子実・国富建治・天野恵一)

◆即位・大嘗祭の何がどのように問題なのか

・仏教者として――宗教としての天皇制を考える(菱木政晴)

・キリスト者として――天皇の「代替り」騒ぎの中で(千葉宣義)

・「象徴」と「神」めぐって――象徴と「神聖性」(米沢薫)

・大嘗祭違憲訴訟を踏まえて――即位・大嘗祭訴訟で何を問うのか(新孝一)

・眞子「婚約」騒ぎとの関係で――「万世一系」思想と基本的人権(桜井大子)

・「天皇代替り」との闘い・文献紹介――昭和Xデーについて(高橋寿臣)

◆合理と非合理の結託――続・21世紀「元号法」(井上森)

【特集外】

◆連続講座「『平成』代替りの政治を問う」(第1期)は何を論じたのか(松井隆志)

【連載シリーズ】

◆働く仲間、外国人労働者(2)(鳥井一平)

◆安倍改憲をつぶす、その先に何を展望し、実現するか ― 憲法前文と9条の原理の実現プロセスについて(IV)「米日同盟」の軍事的核との対決なしに安倍改憲とたたかえるか(武藤一羊)

◆ただ今闘病中―・読書ノート(35)平成代替わり(平成代替り状況下で (2) (天野恵一)

【書評】

◎田中ひかる編著『社会運動のグローバル・ヒストリー』(平井玄)

◎小薗崇明・渡辺哲郎・和田悠編著『子どもとつくる平和の教室』はるか書房、2019年(長澤淑夫)

◎大野光明・小杉亮子・松井隆志他編著『運動史とは何か(社会運動史研究1)』新曜社、2019年(清原悠)

◎井手英策著『幸福の増税論』岩波新書(2018年)(宮部彰)

【Culture & Review】

◆ながさわセンセイ高校白書(長澤淑夫)

◆戦後研究会報告(松井隆志)

【宣言】おわてんねっと「反天WEEK」宣言

2019年4月28日

 終わりにしよう天皇制!代替わり反対ネットワーク(おわてんねっと)は、本日の集会をもって、4月30日・5月1日の明仁天皇退位─徳仁天皇即位に反対し、さまざまな行動を通じて「いまこそ天皇制を終わりにしよう!」と訴える一連の行動(反天WEEK)を開始する。
 昨日練馬で行われた集会をはじめ、この時期、全国各地で天皇「代替わり」に反対するさまざまな行動が取り組まれる。私たちは、多くの仲間と連携し、相互につながりあって、日本列島を覆う新天皇「奉祝」状況に、断固として「否」の意思を、ともに表明していく。 

 4月30日から5月1日にかけて、私たちは、新しい天皇がデビューし、「新元号」のもとで新しい時代が始まるという「奉祝」ムードが、最大限組織されていく状況を迎えることになる。
 30日の「退位礼正殿の儀」は明仁天皇が「三種の神器」と「国璽」「御璽」などを手放す儀式だ。そこで安倍首相が「国民代表の辞」を述べ、天皇の「おことば」が発せられる。1日は、この「神器」などを新天皇が受け継ぐ儀式=「剣璽等承継の儀」と、新天皇が初めて「臣下」に謁見する儀式=「即位後朝見の儀」が行われる。「即位後朝見の儀」では、天皇の「おことば」が先にあり、その後首相による「国民代表の辞」が捧げられる。
 天皇「代替わり」儀式は、この2日間で終わるわけではない。ここから始まるのだ。今後、秋に予定されている「即位の礼・大嘗祭」に至るまで、40ほどの皇室神道の儀式や行事が予定されている。また、新天皇がおこなう儀式は宮中祭祀だけではない。5月25日に国賓として来日する米大統領トランプとの間で、新天皇としての最初の「外交」として会見・宮中晩餐会が行われる。新天皇のお披露目をかねた「地方巡幸」も、6月愛知(植樹祭)、9月秋田(海づくり大会)・茨城(国体)・新潟(国民文化祭)と続く。8月15日には「全国戦没者追悼式」に新天皇として初めて出席して「おことば」を述べることになる。
 このように、新天皇は活発に動き回り、それが同時に新しい天皇の宣伝となる。こうした新天皇の姿を、マスメディアを通じて繰り返し見せることで、私たちに新しい天皇との「再契約」を結ばせようというのだ。
 まさしく、これら天皇制の突出に対して、具体的に反撃していくことが問われている。それ自体特権身分であり、差別の象徴として立っており、絶対敬語でつねに賞賛される天皇。この日本においては、それがつねに仰ぎ見られるべき特別な存在であるということが、繰り返し人びとにすり込まれていく。国会では、新天皇即位への「賀詞」を5月上旬に議決する方向だ。そのうえ、退位した明仁への感謝決議を同時に採択すべきだとの意見も出ている。なんという奴隷根性か。
 2019年は天皇漬けの一年となる。だからこそ私たちは、そのひとつひとつに「天皇制はいらない」という声を対置しよう。新天皇も上皇もいらない! 終わりにしよう天皇制!

終わりにしよう天皇制!代替わり反対ネットワーク

ダウンロードはここから → 「反天WEEK」宣言PDFファイル

【案内】4.27-5.1終わりにしよう天皇制!反天WEEKへ!!

4.27-5.1終わりにしよう天皇制!反天WEEK

 

★ヒロヒトの侵略責任を忘れない!
★アキヒトの天皇制強化のための退位反対!
★ナルヒトは「即位即退位」しろ!

 いよいよアキヒトが退位し、ナルヒトが新天皇となる5月1日が近づいてきました。

 「おわてんねっと」はすべての皆さんに、「終わりにしよう天皇制!反天WEEK」の連日のたたかいへの結集を全力で訴えます。
 平成の天皇制は、アキヒト・ミチコともに、社会のなかでの活動の幅をひろげてきました。日本国憲法が想定した天皇の役割をはるかにこえて、被災地や各地への訪問を繰り返し、また「慰霊の旅」と称して日米戦の激戦地を巡り、感謝・感激する日本人の姿がマスコミで報じられてきました。
 しかし、天皇の微笑みは人々から「抗う力」を奪い、侵略の歴史を忘却することに最も力を発揮してきたのではないでしょうか。天皇制は、日本帝国主義の侵略の歴史を、社会を覆う差別や搾取を、曖昧うやむやにする日本国家最大の仕掛けです。
 東京五輪をへて、2020年代の日本は、より深刻な状況を迎えるでしょう。
 わたしたちがこの困難な時代を、権力者に騙されず「抗う力」をもって生き抜いていくためには、天皇制の呪縛から解き放たれねばなりません。
 日本帝国主義がアジアに残した深い傷跡と向き合い、新たに国外から移住してくる人々と手を取り合うためにも、天皇制の壁を突き崩さなければなりません。
 天皇「代替わり」とたたかうなかで、未来を切り開く想像力を解き放ちましょう!
 奉祝ファシズムの腐った空気に風穴をあけましょう! 終わりにしよう天皇制! 共に!
 
 
終わりにしよう天皇制!「代替わり」反対ネットワーク(おわてんねっと)
 
Twitter: 「おわてんねっと」

【スケジュール】

4月27日(土) 今こそ問い直そう!天皇制 練馬集会
講演:伊藤晃「象徴天皇制の正体」
●会場:練馬区立厚生文化会館(練馬駅10分)
●18:15開場/18:30開始予定
主催:アキヒト退位・ナルヒト即位問題を考える練馬の会

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4月28日(日) 沖縄デー集会
講演:天野恵一「アキヒト天皇と沖縄」
●文京区民センター2A(水道橋駅・後楽園駅)
●17:45開場/18:00開始

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4月29日(月) 反「昭和の日」立川デモ
●緑町公園(立川駅からモノレール下歩道を北上10分・IKEA向かい)
●13:15開始/14:00デモ出発
 ※立川テント村と共催

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4月30日(火) 退位で終わろう天皇制!新宿大アピール
●新宿東口アルタ前広場・16:30集合

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→映像はこちら(レイバーネットTV)

5月1日(水) 新天皇いらない銀座デモ
●ニュー新橋ビル地下2Fホール(新橋駅前)
●16:00開始/17:00デモ出発

チラシはこちらから → ダウンロード