【今月のAlert 】この連続行動の成果を 天皇トランプ会談にぶつけていこう!

四月三〇日、明仁が「退位」し、五月一日には徳仁が「即位」した。私たちは、四月二七日から「終わりにしよう天皇制!反天WEEK」として、五月一日までの五日間という異例の連続行動を呼びかけた。
 
まず参加者の数を連ねよう。四月二七日に練馬のグループの主催で行われ、私たちにいつも助言してくれている歴史家の伊藤晃さんが話された集会は、一〇〇名の参加者を得た。
かつてサンフランシスコ条約でヤマトが占領下から脱却すると同時に、天皇により米軍基地の島として売り渡された四月二八日の沖縄デー集会は、一二〇名の参加者。恥知らずにも戦争責任を否定し続けた裕仁の誕生日を記念日とする四月二九日には、立川で、昭和記念公園、昭和天皇記念館、さらに自衛隊基地に向けたデモ行動が取り組まれ、一五〇名の参加者。さらに四月三〇日には、明仁退位の一連の儀式が実施される時間に合わせて、新宿東口アルタ前広場で二時間にわたって「退位で終わろう天皇制!新宿大アピール」を展開し、見た目は警察に封じ込められているかのごとき状況ながら、心から自由なアピールを展開、数多くの友人知人たち一五〇名が参加してくれた。
 
そして迎えた五月一日、新橋での集会に参加してくれた人びとの発言はいずれも重く大切なものだったが、さあデモへの出発をというとき、並んでくれた列は驚くほど長く続いて、実数で五〇〇名の参加により銀座を歩くことができた。人の列をふり返ったとき、雨の中ということもあってか最後尾が見えず、心の底から熱いものがこみ上げてくるのをおぼえた。
 
この時期には、全国各地でいくつもの取り組みがなされており、「天皇制批判」を正面から掲げたものでなくても、この「奉祝」状況に対して批判する発言が多く飛び交ったはずだ。私たちはいまなお微力ながら、天皇制を批判する大衆的な運動としての確かな手ごたえを感じることができたと、きっぱりと言い切っておきたい。
 

 
新天皇となった徳仁は「即位後朝見の儀」において「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たす」と述べた。三〇年前の明仁の即位に際しての発言には「日本国及び日本国民統合の象徴としての責務」というものはない。もちろん日本国憲法上には「象徴」という定義こそあれ、このような天皇の「責務」などないわけで、これこそが、明仁がその天皇としての活動を通じて造り上げてきた「象徴としての行為」ということだ。私たちがくりかえし批判し、憲法学者からも指摘されてきたように、「象徴としての責務」「象徴としての行為」は、法に記述もされず定義のための論議も経由せず、憲法の制約から離れて天皇自身によってのみ位置づけられている、いわば天皇の「フリーハンド」となっている領域だ。これは、時代状況、政治や社会状況に応じて、皇室祭祀や「祈り」というパフォーマンスの宗教行為とともに、今後はさらにさまざまな内容をもって繰り出されてくるはずだ。
 
天皇の「代替わり」状況は、これからもまだ続く。この秋には即位礼や大嘗祭を中心としたスケジュールがすでに組まれている。「奉祝」の宣伝が政府やメディアにより広報され、多幸性の空気が支配するそのなかで、安倍政権の国内での独裁強化が、アメリカの政治的軍事的影響へのさらなる拝跪として立ち現れ、同時にアメリカの黙認の下での日本国憲法の改悪までも具体化する可能性が十分に考えられる。
 
安倍は、これに乗じてアメリカのトランプ大統領の訪日を具体化させた。五月二五日から二八日までの「国賓」としての訪日においては、アジアの隣国など他国にさきがけてトランプと徳仁の会談が行なわれる。日本経済への干渉によりさらに産業構造がゆがめられ、もっと悪いことにアメリカの軍事産業への奉仕のために、欠陥機ともいわれるF35やオスプレイなどをはじめとする武器購入が進められるだろう。徳仁とともに、新皇后となった雅子も、元外務官僚としてのキャリアを発揮するかもしれない。安倍のおべっかも大量に流されるだろうし、何一つとして良い方向性が出るとは考えられない。

私たちは五月二六日に新宿においてデモを準備している。日米同盟・安保強化の天皇外交を許すな!行動に多くの人びとの参加を呼びかける。

(蝙蝠)