【集会報告】人権と報道・連絡会定例学習会

四月一九日、水道橋のスペースたんぽぽで、「人権と報道・連絡会」の定例学習会が開かれた。今回は、文喜相韓国国会議長の「天皇謝罪要求」をテーマとしてもたれ、反天連の北野(私)が報告した。
 
報告内容は、私が本紙三月号「今月のALERT」に書いたような内容をベースにしたもので、国会議長の発言をめぐる、国内政治家を中心とした反応、天皇が実態として「元首」としてふるまい、海外からもそう見られている以上、共産党の志位和夫委員長が言うように「憲法上、天皇は政治的権能を持っていないから、謝罪は不可能」などと超然として済ませることはできないはず、結論としては「明仁は謝罪して退位し、天皇制もやめろ」というしかないだろうということを主張した。
 
そのうえで、戦後象徴天皇制国家の植民地支配責任の問題を「継続する植民地主義」としてとらえる視点から、六五年の日韓条約における日本側の「植民地支配正当論」の問題、八四年の全斗煥以降、歴代の韓国大統領来日のたびに繰り返された天皇の「おことば」の変化を取り上げ、それとそのときどきの政権の外交姿勢との関わりなどについて報告した。最後に、「代替わり」を迎える天皇制のあり方についても提起し、議論した。

人権と報道・連絡会は、民主主義を破壊する政権への批判をなしえないばかりか、それに積極的に加担するマスメディアのありかたを批判的に検証し続けてきたグループであり、天皇報道についても、反天連と共催で集会を持ったりしてきた。これからもいろいろ協力していければと思う。

(北野誉)