五月二五日、米大統領トランプが来日した。都心部は警察・機動隊が二五〇〇〇人という厳戒状態。そのような中、反天連も参加しているおわてんねっとは、天皇・トランプ会談前日の二七日、「新天皇・トランプ会談反対」5・26新宿デモを行った。
アルタ前集合、アピール行動をやってデモ出発。4・30(明仁退位の日)のアルタ前行動の記憶も鮮明ななか、楽しく盛り上がるはずだった。もちろん、最終的には盛り上がったのだが、この日はダービー中継をアルタビジョンが映し出し、一帯がそのためのイベント会場となっているだとか、この日は祭があってみこしが行き交うのでデモコース短縮だとか、小さな予定変更を余儀なくされていた。しかも、予想はしていたものの、右翼による妨害とそれを口実とする警察の過度な警備。アルタ前広場の片隅に警察に囲まれる形でなんとか横断幕を拡げるという情けない事態に。でも、そこからみんなで広場の中央に移動してシュプレヒコール。その後歩道に移動。
ひどい条件下の始まりだったけど、参加者とともに少しずつ場所を確保し、押し拡げていった。そして、予定していた主催者挨拶、前日行われた「トランプ来日・天皇会談反対」集会&デモ主催者からのアピールと、おっちんずの「天皇制はいらないよ」の歌で空気を一杯に吸い込み、元気にデモ出発。
街頭で出くわす右翼の街宣車はトランプ歓迎を叫び、米国の国歌を大音響で流していた。親米ナショナリズムの歴史も長い。それは日米軍事同盟の歴史でもある。右翼を揶揄し笑っている場合ではないとマジで思いつつ、風に煽られながら歩いた。翌日、親天皇夫妻は満面の笑みでトランプを迎えていた。「やっぱりか」という話だが、ゲッソリ。
(大子)