一一月三〇日、「天皇が女だったらいいのか」をテーマに、「言いたいこと、言わなくてはならないことを、いまこそ吐き出そう!」という放言しまくりの集会を開催。もしかすると女天研としては初めてのスタイルかもしれない。あらかじめ女天研から首藤九尾子さん、松井きみ子さん、堀江有里さんが放言者として立った。そして女天研外から死さんと空さん。それぞれの視点や経験から語られる天皇観、女性と天皇制の問題は多岐にわたった。
そして休憩をはさみ、会場全体で大放言開始。出るわ出るわ、の大放言大会となった。
多くは身近な天皇体験、直接的・間接的天皇体験が語られるのだが、思いのほか天皇・皇族と遭遇する羽目になったという人は多くて驚く。しかし、遭遇した人の「天皇体験」も、「天皇との関係はこうでなくてはならない」という暗黙のほぼ強制的な規範おしつけの体験であることがわかる。間接的経験と同じなのだ。
全体が起立・拍手といった空気の中で、それに従わない人がまわりから被るなんらかの戒め。あるいは間接的経験といえる、学校での日の丸君が代強制に従わない人、天皇一族がつくり出す「道徳的規範」や価値観を良しとしない人、天皇一族・天皇制を批判する人が受ける社会的制裁。
前半で発言した死さんの言葉「外れたら制裁」は、すべての発言者の体験に当てはまる。それが威圧的な空気か排他的な言葉か社会的な戒めか、あるいは右翼による暴力か国家レベルの弾圧かだ。しかし、このようにまとめてしまうと会場の空気は伝わらない。世代を超えた放言に笑いと驚きと共鳴があった。
(大子)