12月14日、関西救援連絡センター、エリザベス・アルオリオ・オブエザさんとともに、反天連が「多田謡子反権力人権賞」を受賞しました。
「賞」のつくものとは無縁な私たちですが、29歳で急死した弁護士の多田謡子さんを記念して1989年に設立された「反権力・人権」のために活動している団体・個人に贈られる賞です。メンバー一同、とてもうれしく頂戴しました。
授賞式では、天野恵一が反天連の創立の頃と、自分が逮捕されたときに接見に来てくれた多田謡子さんの思い出を語りました。
なお、反天連の受賞理由は、以下のようなものでした。
反天皇制運動連絡会は、1984年に発足し、89年1月の昭和天皇死去にあたっては、自粛と哀悼の意の強制を拒否し、1年に及ぶ「天皇代替わり」の国家行為に反対して、果敢に街頭に出て闘いました。30年後の2019年、「天皇の生前退位」と称し、安倍政権が膨大な国家予算を浪費して行う、神道にもとづく天皇家の宗教行為と、「令和」への改元祝賀キャンペーンに対しても、「象徴天皇制」を推進する与党・野党、マスコミ、「国民世論」といった魔物に立ち向かい、反天皇制の旗印を鮮明にして闘っています。
敗戦と旧連合国・米国の占領をへて成立した現在の日本国と「象徴天皇制」は、1945年8月15日以前に大日本帝国が犯した戦争責任から決して逃れることはできません。そして、これまでよりひとまわり広範な人びと、500人を超える参加者で行われた10・22天皇即位式反対デモで、まったく無防備な参加者3人が不当逮捕される事態が示しているように、天皇制が暴力と弾圧とともにあったのは戦前だけではありません。「象徴天皇制」との闘いを回避する姿勢を拒否し、天皇制反対の鮮明な旗を掲げて闘い続ける反天皇制運動連絡会に、多田謡子反権力人権賞を贈ります。