今年に入ってまもなくの1月19日、福岡地区合同労組の筒井修さんの訃報が反天連公式アドレスに届いた。亡くなったのは前日18日朝とのこと。公式アドレスを通して知る筒井さんの訃報に寂しさを感じたが、同時に筒井さんと私たちの関係性らしさも感じたのだった。私の知る、寡黙にいつもそこにいるという印象の筒井さんは、東京の反天皇制運動にもそのような協力者としていてくれた。東京での取り組みについて電話で問い合わせてくれたり、反天実行委の参加賛同者にはたびたび「福岡地区合同労組」の名前を連ねてくれた。問い合わせがあった行動には参加もしてくれた。その時々につながりを感じ心強くもあり、嬉しかった。
筒井さんと初めて会ったのはいつどこでだったのだろう。何かの行動で福岡に行くと、いつも筒井さんはいた。そういう存在だったから、最初の時を思い出せないが、ヒロヒトXデーのあたりである。それにしても、筒井さんには福岡を訪れるたびにいろいろとお世話になった。そのことは書き残さねば。ご馳走になったり、「一人の首切りも許さない」(だったか?)が大書された合同労組の車には何かにつけお世話になった。事務所にも何度も泊めていただいた。反天連一同ありがたかったです。
ヒロヒトX デーの頃、そんなに若くもなかったけど何もよくわかっていなかったはずの私を、一世代上のオヤジたちは、まったく乱暴だったけど引っ張っていってくれた。筒井さんもそうだったのだろうか。福岡の親しい友人は「ひとつの時代が終わった」といった。近くで見てきた人の率直で悲しい言葉だった。でも上の世代が作り出したものがなくなるわけでもない。その延長に現状があることの方が多い。批評も継承も残る私たちが考えねばと思う。
(桜井大子)