【集会報告】「紀元節」と「天皇誕生日奉祝」に反対する連続行動報告

 二月一一日(木)、反「紀元節」デモ。九〇名を超える参加者とともに早稲田のキリスト教会館で簡単なデモ前集会を行った。3・1東京集会(2・27)・新宿キャンドルアクション(3・1)、おことわリンク、即位大嘗祭違憲訴訟、アクティブ・ミュージアム(wam)の四団体からアピールをもらい、「なくせ!建国記念の日・許すな!靖国国営化 2・11東京集会」からの連帯アピールと集会宣言を読み上げてデモ出発。アピールではいずれも深刻な課題が提起された。

 デモは高田馬場駅付近の戸山公園の手前で解散。警察による規制線が張られていたため、右翼の騒音は集会会場には響かなかったものの、コース要所の交差点には街宣車が待ち構え、機動隊に取り押さえられたり、日の丸を振りながら執拗についてくる右翼も少なくなかった。やや肌寒く感じたが、われわれの熱気はそれを上回った。

 二月二三日(火)、文京区民センターで「天皇誕生日」奉祝に反対する集会。八七名の参加があった。「『天皇代替わり』とは何であったのか――再定義された象徴天皇制」と題して、天野恵一、桜井大子、北野誉の三人の発題のあと、集会参加者との討論を行なった。

 近代以降初めての「譲位」により上皇、天皇、そして昨年11・8の「立皇嗣の礼」で、次期天皇の座についた秋篠宮による、権力の三つ巴状況を指摘し、宮内庁発表の新年の天皇家写真の変遷から、傍系に流れる皇位と、女系・女性天皇の可能性を批判。活発で有意義な意見討論が行なわれた。最後に「3・11を反天皇制・反原発の日に!」集会、「やめろ敵基地攻撃大軍拡」3・27集会、おことわリンクからのアピール。

 神武天皇の即位日とされる2・11と、徳仁の誕生日である2・23の近接は、否応なく「万世一系」を想起させ、「国民」に祝賀を強制する。これからも共に声を上げ続けよう。

(黒薔薇アリザ)